​コロナ禍の夏休み 学生の旅行意識インタビュー その4

取材日2020年12月27日 取材者:武部

Dさん

出身地:神奈川県

大学・学部:東京都立大学観光科学科

学年:3年生

まず、夏の旅行について伺いました。

 

Q なぜ近場の箱根に宿泊したのですか?

A 夏まで活動できていなかった観光サークルでいきました。コロナもあったので近場でゆっくりした旅行にしたいと考えていました。あとは温泉好きであることも関係します。
 

Q 箱根旅行ではGotoキャンペーンを使っていますね。旅行の決め手はキャンペーンでしたか?

A キャンペーンが旅行に行ってよいという雰囲気をつくったことが大きかったかなと思います。また自分自身も旅行に行きたいという気持ちがありましたし、メンバーから誘われたことも要因です。


Q 旅行先の地域を選ぶ際、訪問先の観光客受け入れ体制について調べたようですね。それはなぜですか?

A 一緒に行ったメンバーの中には都内に住んでいる人もいました。そのため社会的な目を気にして「箱根」という近場の地域を選びました。調べる中で観光客の受け入れ体制もあると判断しました。あまりにも遠方地域への旅行はダメだと思っていましたね。地域のためというよりは自分たちの受け入れ体制があるかどうか知るために下調べを行いました。ちなみに都民以外はGotoキャンペーンを適用して旅行し、都民は元値で旅行しました。


Q 事前アンケート調査では,gotoキャンペーンを使った最も印象的な旅行で箱根旅行を挙げていますね。「行ってみたい地域、宿泊したかった宿泊施設でないものの、旅行した」とご回答頂きましたが理由を教えてください。

A 箱根は何度も訪問したことがあって実はすすんで行きたいという場所ではありませんでした。サークルで行くことになったから、メンバーが計画してくれたからという要因が大きいです。私は温泉好きですが、箱根という地域自体はそこまで好きではありません。なぜなら箱根は外資がかなり入っていて観光地化しているように感じるからです。


Q 「地域の満足度が低い」と答えたものの、「キャンペーン終了後もその地域への再訪意欲は高い」とアンケートで回答した理由は何ですか?

A 箱根全体にはそこまで魅力を感じないけれど、足湯カフェというお気に入りの場所があるから再訪意欲があると答えました。今後、温泉に関する研究を卒業研究として行いたいと考えていて必然的に箱根へは再訪することになると考えています。

旅行先の受け入れ体制を調べたり、社会的な目を気にして近場観光にするなどコロナは夏の旅行に大きな影響を与えたのだなと改めて感じました。旅行先がサークル旅行ということでDさん自身が行きたい地域では無かったことも印象的です。お気に入りの場所があることが地域の来訪意向にもつながることもあると感じました。

次に、私達のゼミではwithコロナの新しい観光のあり方として、出ができないからこそ、自身の居住地周辺の魅力に気づき楽しむ「地元観光」という考え方を提案してきました。ここからの質問では、Cさんの地元についてのお話を聞きました。

Q 地元はどこですか?

A 10歳から横浜に住んでいます。それまでは6回引っ越しをしていて様々な場所での居住経験があります。

そのため、「地元」ということばへの抵抗感、違和感があります。今の居住地にはそこまで愛着はありませんし

都会のごちゃごちゃ感が嫌いです。小さい頃の思い出が美化している可能性はありますが、昔住んでいた長崎など別の場所のほうが良い地域のように感じてしまうことがあります。周りの友達には「横浜から離れたくない!!」と考えている人も多くいるので横浜は住みよい場所でもあるのかもしれません。

Q 地元にはどんな特徴があると思いますか?

A 横浜は観光地で、海外の方もたくさん住んでいると思います。
 

Q 「地元観光」という言葉についてどんなイメージをもちますか?

A 私の地元が観光地なので、よく知られた横浜の観光スポットにいくこと自体が地元観光になるかなと思います。
 

Q 地元を好きと思っていないと回答していますが、地元観光をしていますね。お話を聞かせて下さい!

A みなとみらいのニッサンパビリオンと横浜駅の新しい商業施設に友達といきました。横浜の郊外住みの友達だったので、中心地に住んでいる私は案内人のようなかたちで一日過ごしました。

Q 観光地と呼ばれる地域に住む立場として考えていることはありますか?

A まちへの変化は求めませんし、人がたくさんくることは仕方ないことだと思います。将来はある程度静かな落ち着いたまちで住みたいなと思います。

観光地と呼ばれる地域に住む立場の方の率直なお話を聞くことができ勉強になりました。「まちに変化を求めない」という意見が印象的です。Dさんは引っ越しが多い、都会が苦手などの理由から居住地にあまり愛着が無いようです。地元とは何か、地元観光が果たす役割などについて再度考えたいと思います。

最後に、秋冬の旅行について、また感染状況を踏まえた今後の旅行意欲について聞きました!

Q この秋・冬に旅行をしましたか?GotoキャFンペーンは利用しましたか?

A 9月に帰省のためにキャンペーンを使って宮城に行きました。祖母にコロナをうつさないように実家には泊まらず母と駅前ホテルに泊まりました。11月にもキャンペーンを使って沖縄に旅行しました。ひとり旅で一泊二日しました。

Q 今後予定している旅行はありますか?

A 年末、有馬温泉、城崎温泉に感染対策をして1人で行く予定です。
 

Q Gotoキャンペーンが停止してしまいましたが、旅行意欲に変化がありましたか?

A すこし訪問先に申し訳なさはありますが、今でないと行けないと思う時もあります。行く場合は、基本ひとりでいきます。 

Q コロナ流行以前から観光公害、オーバーツーリズム問題ついて学部授業でも学んだことがあるかと思います。実際、旅行をする際に地域やその土地に住む人を配慮した行動をしようという意識はありますか?

A 地域に配慮して旅行をキャンセルするという選択は正直ないです。しかし最低限のマナーは守ろうと思っています。しっかりと目的意識を持ち、軽い気持ちでは旅行をしません。そして基本、遠出はしません。

Dさんのお話から、コロナの感染拡大状況が旅行の距離や形態を左右することが分かりました。他大学で同じように観光を学ぶ方とこうしてお話ができ大変有意義な時間でした。ご協力ありがとうございました!(たけべ)

​その他のインタビューはこちらから

①Aさん​(大学1年生)​   ②Bさん(大学3年生)   ③Cさん(大学2年生)