top of page

まちづくりコンテストを終えて

 8月から約2ヶ月ほどかけて取り組んだ観光まちづくりコンテストのプラン提出が先日完了しました。今まで様々なことに取り組んできましたが、何か1つの物事に対して何度も何度も考えここまで真剣に向き合ったのは初めてでした。お忙しい中時間を割いてご指導して頂いた西川先生、チームを引っ張ってくれたリーダー、メンバーのみんな、本当にありがとうございました。大変なこともありましたがその分大きな達成感を得ることができ、このコンテストに参加して良かったと心から思っています。対象地そしてキャンパスの所在地である新座市についての知識を今まで以上に深めその魅力を再発見したり、他の地域の取り組みを調べ日本各地で行われているまちづくりについて知ったり、どうすれば提案内容をスライドに分かりやすく簡潔にまとめられるか考え試行錯誤したりと、コンテストを通して沢山の学びを得ることができました。実際に地域でまちづくりに携わられている方々にお話を伺うこともでき、自分の視野が更に広がりました。どの方のお話にも共通していたのは、まちづくりには長期的に関わる必要があるということです。ある地域に突然訪れ自身がやりたいことを思うがままに実行し気が済めば終わりではなく、その地域で生活している住民の方々と徐々に徐々に関係を深め信頼関係を築いた上で、地域の魅力の向上や課題の解決のために取り組むことが大切だと改めて気付きました。これは春学期に読んだまちづくりに関する本に書かれていた内容とも共通しており、その意味を身を持って感じられました。

 今回のプランでは新型コロナウイルスの流行により新たな日常が始まり、新たな観光のあり方も模索されているのを踏まえ、観光客を定義し直してみてはどうだろうと、新座市の大学に通う大学生を観光客と見立て色々なアイデアを出しました。外部から必然的にやってくる人々を観光客と見立てることには多くのメリットがあり、持続可能な観光に繋がると分かりました。全国には約780近い大学がある上、会社のオフィスや専門学校等にも目を向ければ更に沢山、どの地域においても外部から特定の地域に通勤・通学している人々は存在します。社会情勢に影響されやすい観光産業ですが、これらの人々に着目することにより安定した観光客が見込めるため、大きな可能性が秘められていると言えます。少しでも提案が実現、更には新座市のみならず様々な地域で観光客を再定義する流れが広まればいいなと思っています。

 大学に足を運んで対面で授業を受けることができなかったり思うように行動できない場面があったりと、コロナウイルスの流行さえなければと感じることが多々あります。しかし、オンラインの活用が一気に広まったり、ニュースで盛んに観光が取り上げられるようになり多くの人々が観光のあり方について考え直すきっかけになったりしたのも事実です。観光が大きく変わろうとしているこの時期に、立教の観光学部で観光について学ぶことができていることに感謝し、学んだことを活かして少しでも社会に貢献できるよう努力します。残り2年半の大学生活、様々なことに全力で取り組んでいきたいです。

FF


bottom of page