Nishikawa Lab., College of Tourism, Rikkyo University
Community Based Tourism, Tourism Policy, and Urban Planning
調査の背景
新型コロナウイルス蔓延により、移動の自由が失われ、一時、観光は不要不急のものとされました。このような状況から一転、今夏は政府によるGoToトラベル事業(以下、GoTo事業)により、賛否両論ある中で東京都民以外は旅行は推奨されました。
本調査では、このような特殊な状況下であった今夏の旅行について、様々な観点から全60問にわたるアンケートを実施しました。本調査は回答者の多くが大学の授業オンライン化などコロナウイルスの影響をより強く受けた大学生です。生活に様々な制約のある中で、旅行を推奨された大学生がどのような意識で行動をしたのか、またそこから見える価値観の変化や普遍的な価値を明らかにしようと試みました。更に、本ゼミで6月に行ったアンケートと本調査を比較することで、夏前の旅行意欲と、今夏の旅行における行動との差異も明らかにしています。
本調査は大きく次の4つの問題意識を持って実施しました。
1.GoTo事業が大学生の旅行スタイルに変化を及ぼしたのか。またその場合、変化は今後大学生にとっての旅行の在り方にどのような影響を与えるのか。
2.夏前の調査により大学生は旅行先の地域の意向を考慮すると思われたが、その意識は行動にどの程度反映されたのか。
3.私たちが発信に力を入れてきた『地元観光』はどのように実践されたのか。
4.このような状況だからこそ見えた『観光』のもつ価値はなにか。
今後の「観光」、「観光まちづくり」を考える中で、旅行業界や観光協会、観光行政等、多くの関係者の方々にとって有益なものとなりましたら幸いです。
尚、調査回答者のうち、約半数が観光を専門に学ぶ学生です。有意差のある回答は少なかったものの、一般の大学生よりも観光に関心のある層の意見を反映しているといえます。
調査を経て議論を重ね論点整理をしましたが、私たちもまだ議論の途中であります。本調査は私たちが観光を学ぶ学生として持つべき問題意識を発見する貴重な機会であり、学ぶことが多くあったことは言うまでもありません。今後も継続し学生の旅行意識と行動に関する調査を行いたいと考えております。
本調査にご協力頂きました皆様に、お礼申し上げます。ありがとうございました。本レポートの感想・ご意見を頂けますと、より一層の励みになりますのでよろしくお願いいたします。
調査レポート(2020年12月公開) 以下で閲覧できない場合はこちらからご覧ください。