今回の小川町訪問では、小川町の歴史を聞き、歴史と照らし合わせながらまちあるきをして、最後は久しぶりに楮畑を訪れるという流れだった。
初めは、リリック小川で、小川町民とゼミ生で小川町の歴史について学んだ。白地図を広げながらマーカーと付箋で次々と書き込まれていく様子は、現代に昔の時代が折り込まれていっているようで面白かった。小川町が商業の町として重要な役割を担っていたことに驚いた。また、楮だけではなく、素麺や塩なども特産品だったことを知り、なぜ今はそんなに知られていないのかが気になった。小川町にある建物や道、どれひとつとっても意味のあるもので、過去と繋がっていると考えると非常に面白かった。私は、初めて聞く話ばかりで、終始勉強になっていたが、後ろに座っていた小川町民の方も「知らなかったなあ」と声を漏らしていたのが印象的だった。長年住んでいても、その町のことを知るというのは、機会が無いとなかなか知ることが出来ないのかもしれないと感じた。また、小川町のことをこんなにもよく知っていて、調べてくれる方が小川町にいることは、町にとって大きな財産なのではないかと同時に感じた。
お話が終わり、町に繰り出して、先程聞いたお話と照らし合わせながら、町を歩いた。昔はここに違う建物があったのか、この道は未だに残っているんだ、等、これまでに何度も小川町を訪れてきていたが、その回と比較すると、町への見方が変わっていた。お話を聞くだけで終わるのではなく、こうして自分の目で見ていることは、記憶の定着に繋がった。
最後に楮畑を訪れた。以前訪れた際は、膝上くらいの高さだったのが、数ヶ月間を空けただけで見違えるほど大きくなっていた。楮の生命力は凄まじい。その楮の芽を摘んでそれぞれ自宅で調理をして食べた。その場で生で食べている人もいた。初めての調理だったためか、楮を活かしきれなかった。しかし、楮は栄養価が高いため、より効果的に栄養を摂取できる調理法をこれからも模索していきたい。
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