3月14日に紙漉き体験を行うため、小川町を訪れました。和紙作りの体験と聞くと、この「紙漉き」の工程を思い浮かべる人が多いかと思います。自分も「和紙作り」という言葉を聞いた当初はこの紙漉きのイメージを思い浮かべていました。しかし、和紙作りには紙漉きに至るまでに、原料の楮の生産から始まるような多くの過程を必要とします。私たち新2年生はそのような和紙作りの過程をより体験するために、事前に自分たちで楮を煮て、叩いたものを今回の紙漉き体験に使用しました。
私の以前の紙漉き体験のイメージは、木の箱のようなものを水の中で揺らすというようなシンプルな作業のイメージがありました。しかし、実際に体験してみると、水が入っている木の箱(漉き桁と漉き簾)は思ったより重く、水平に動かすのがとても難しく感じました。また、原料を平らに均等に「漉き簾」に乗せるのが難しく、山と呼ばれるごつごつができてしまいました。職人の方によると、職人が細川紙が漉けるようになるまでになんと15年もかかるそうです!
できあがった和紙を見てみると、心地よい手触りと自然な色合いがとても魅力的に感じました。また、左の写真のように繊維が深く絡みついている様子を観察することで、非常に破れにくく丈夫であるという細川紙の性質を手で実感することができました。紙漉きの本当の難しさと職人の方のプロの技に感動した体験でした。
紙漉き体験のあとは、グループに分かれて小川町の蔵の数を調査しました。私が担当した区域は大きな通りに面していたからか蔵の数が多く、様々な蔵を観察することができました。一方、大通りから離れた地域を担当していたグループは、蔵の数がかなり少なかったので、蔵が存在する地理的・文化的な背景に興味がわきました。これからの分析が楽しみです!
今日の体験を今後の小川町での活動にしっかり生かしていきたいと思います。小川町の皆さま、貴重な体験をありがとうございました。
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