1月23日初めてのゼミ4期生の活動で、小川町を訪問しました。和紙づくりの一部を体験させていただいたり、地元のガイドの方に町を案内していただいたりと、充実した時間を過ごすことができました。
まず、和紙体験学習センターに訪れました。和紙づくりの体験では、楮かしきという作業を体験させていただきました。ただ見たり、聞いたりなど受け身の姿勢を取るのではなく、自分の手で実際に和紙づくりの工程を体験しました。楮かしきでは、皮をきれいに素早く剥くことが難しいですが、次第にコツを掴むことができました。この体験を通じて2点感じたことがあります。1点目は自分の体を動かして参加すること、体験することの楽しさです。小川町や和紙に対して関心が薄い人にとって、実際に自分で体験してみることが、小川町や和紙に対して興味を持つきっかけとなるのではないかと感じます。2点目は手作業の大変さです。今回は和紙づくりの一部の工程しか体験しませんでしたが、そのほかにも様々な工程が存在し、一つ一つ人の手で作り上げているのだと学びました。和紙づくりの仕事の大変さ、和紙づくりの継承の難しさを感じました。その一方で、手作業だからこその和紙の魅力も感じました。様々な工程があり、多くの人の手間がかけらていると知ることによって、和紙には深い魅力や味わいがあるのだと感じました。モノづくりの工程を知ること、工程を実際に体験してみることで、そのものの価値や魅力を新たな視点から感じることができるのだと発見しました。
午後はガイドの方の解説のもと小川町を探索しました。ガイドの方のお話からは、ただ街を眺めて歩くだけでは分からない情報、視点を得ることができました。街の歴史的背景、地元の人ならではの知識など街を深く知ることによって、その地域に対して興味が湧くのだと感じました。ガイドの方のお話で特に印象的だったことは、地元のお店である「わらしべ」の活用についてです。このお店はリノベーションが行われ、現在のお店の姿になったと伺いました。リノベーションには、多くの人が携わっており、小川町以外の人も参加したそうです。実際に自分がリノベーションに携わったことで、そのお店に愛着を持ちリピーターになってくれる人もいるそうです。リノベーションに参加した人はお店が作り上げられるまでの過程を楽しむことができます。お店側は新たなお客さまを呼び込んだり、リピータを作ることができます。このように、小川町の人も、小川町以外の地域から訪れる人も両方が魅力を感じる企画やイベントは素敵だと思いました。
今回の活動を踏まえて特に印象に残った点が、人の手作業の魅力です。小川町には和紙づくり、リノベーションによって作られたお店など、多くの人の手間がかけられている資源がありました。そして、和紙やお店などから温かみを感じることができました。効率やスピードを求めるのではなく手間をかけること、機械を使うのではなく人が作業を行うことによって、人々に温かみ、安心感などを与えることができるのではないかと感じました。小川町にはそのような魅力を持った資源があるのだと分かりました。
今回初めて小川町に訪問しましたが、これからさらに小川町のことを知りたいと思いました。小川町を通して多くのことを吸収し、学びを深めていきたいです!小川町の皆さん、西川先生、ゼミ生の皆、ありがとうございました!
Comments