3月14日小川町訪問。全員で小川町を訪れるのはこの日が二回目でした。和紙作りと言えば紙漉き!という言葉を何度も耳にしてきましたが、私にとって人生で初めての紙漉き体験となりました。率直な感想を述べるとするならば、想像上に体力が必要であるということです。十分に汲んだ水を縦横に揺らすことはもちろん大変なことでしたが、ただ揺らすのではなくその力加減1つで漉いた和紙に山ができてしまうという点が非常に難しく感じました。私たちが今回漉いた紙は2月のうちに大学に集まり叩いた楮を持ち寄ったものでしたが、職人さんも初めてだと口にするほどカビが繁殖していました。私の楮は、というと、冷蔵庫で保管していた湿気が気になり紙漉き体験前日にベランダに干していたところカラスか風かというところに連れ去られてしまいました。和紙になるまでのいくつかの工程をみんなで行い、結果としてカビの模様入りの和紙となったり、山ができてしまったりしたことも1つのいい思い出になったと思います。この1連の流れを観光体験として。という思いをその自らの思い出とともに感じることができました。お昼ご飯は、川沿いで、小川町で取れた食材が使われたお弁当を食べました。小さな子供連れの夫婦や、おじいちゃんなど幅広い年代の方々がこの川沿いで休んでいる様子が見受けられて小川町の方にとってこの川沿いがそのような場であることがとても良いと思いました。小川町では、「安定供給」を目指して楮やトロロアオイを町内で育てているということ、またお昼ご飯のお弁当の食材が町内で採れた食材であるということから小川町を人文に感じることができた1日になりました。今回の訪問では、和紙体験学習センター内を見学する時間もありました。私にとって最も印象的だったことは、小川町内の多くの小学校では卒業式で受け取る卒業証書を夏休みのうちに自分で漉いているということです。まちへの所属意識を強めることはまちへの愛着に繋がると考えられることからとても魅力的な取り組みであると感じました。
小川町は、訪れるたびに新しい魅力に気付くことができるところだと思います。次回の訪問も楽しみです。
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