小川町がどこにあるのかもわからないまま迎えた小川町訪問当日。東武東上線に揺られること約50分、着いたのは地元を感じさせるのどかさのある街でした。
午前中は和紙づくり体験をしました。みなさんが口を揃えて言うように、私も和紙作りのイメージは紙漉きでした。というよりも、紙漉きの工程しか知りませんでした。しかし、紙漉きはたった工程の一部分でしかありません。和紙ができるまでには春夏秋冬1年間を通して、多くのプロセスがあり、多くの人の手が加わっているということを知りました。和紙の原料となる楮の皮を剥く作業をしながら、五十嵐さんとお話させていただくことができました。私自身の中高を通してまちづくりに関わった経験から何かできることはないだろうかと終始考えていました。
昼食をとり、午後からは小川町を歩きました。私は地元でまちづくりをしていた頃、地元の人が自分たちの町に興味関心がないことが根本的な問題だと感じていました。その点に関して、小川町を歩いていて出会う人それぞれが、小川町の知識と小川町への思いを持っているところに感動しました。きっかけや背景、活動は違っていても、小川町を思う気持ちはみんな同じで、その思いが〝つながり〟を作っているのだと思います。それが小川町にいて感じるあたたかさの大きな要因で、ひとりひとりがその要員なのではないでしょうか。〝つながり〟があれば、叶えられる夢が増えるということを、自らのまちづくりに関わった経験から学びました。小川町でまちづくりに携わる方々の〝つながり〟に西川ゼミ生として加わることができることにとても感謝しています。
以前、地元で共にまちづくりをしていた大人の方が「地域を活性化させるために必要なのは、よそ者・若者・バカ者の3つである」と教えてくださいました。これまでは地元民として自分の住むまちについて考えてきました。しかし今、私は小川町にとってよそ者です。若者でもあります。そして、バカ者にだってなれると思います。これから長い期間をかけて小川町と付き合っていくことをとても楽しみに感じています。
充実した1日を過ごすことができました。
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