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まちを「想う」人間になりたい

今年の夏は何をしよう。コロナウイルスでなかなか友達とも会えないし、東京に住んでいるせいで帰省もなかなかできないし…。そう考えていた矢先に西川先生が提案してくださったのがまちづくりコンテストでした。4月から本格的に都市計画やまちづくりを学び始め、そこから得た知識をアウトプットすることは初めてだったので、どこから手を付ければ良いのかも分からないゼロからのスタートでした。7人のメンバーと試行錯誤しながら約2ヶ月。こんなにもまちのことを考え、知恵を絞ったことはありませんでした。時には場所決めに時間がかかったり、まちづくりコンテストの出場自体を諦めかけたり、いろいろな困難がありましたが、1つ1つ乗り越え、無事提出することができて本当に良かったです。的確な指導をしてくださった西川先生、チームを引っ張っていってくれたリーダー、それぞれ強みを持った個性豊かなメンバーの皆にここで改めて感謝したいと思います。ありがとうございました。

私たちのチームは、新型コロナウイルスを通じて観光の脆弱性が浮き彫りになった今、新たな観光の在り方があるのではないか議論しました。そして、集客やリピーターの獲得、ターゲティングが容易である関係人口を観光客に見立てることで、新規性のある観光まちづくりのプランを提案できるのではないかという結論に至り、最終的に対象地は新座市に決定しました。

 皆と同じような内容になってしまうので、ここでは個人的に好きなプランである『新座市を「知る」「教える」「創る」「想う」』についてお話したいと思います。この「知る」「教える」「創る」「想う」は大学生の学年ごとに段階を踏んでおり、普通の観光客から住民に近い観光客へと成長していく狙いがあります。具体的にいうと、まだ新座市を知らない1年生があらゆるアクティビティを通じてまちを「知る」。ある程度新座市の知識を持った2年生が後輩に「教える」。3年生は専門的な知識を還元し新座市を「創る」。そして最終的に4年生は新座を「想い」社会へ飛び立っていく。まるで新座市を第2の地元のように愛着を持ち、いつかは住民として戻ってきてもらいたいという願いが込められています。私はこのプラン内容を通じて「観光」まちづくりという言葉の概念とは何なのか答えが分かりました。西川ゼミに入り、「まちづくり」という言葉に何度も触れ、その概念について何度も考え議論してきましたが、少し頭の中がすっきりしたような気がします。

 「卒業する頃には新座市を想うような人間になりたい。」それはもちろんですが、人生を通じて、「あらゆるまちを想うような人間になりたい。」今年の夏はほとんど外出ができませんでしたが、そんな素敵な目標ができました。

A.F

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