はじめての論文執筆を終えて

 4月に建築学会に論文を提出しました。1年前には学会参加すらも高い高いハードルに感じていたので、1年で学会に論文を提出できるようになったことは、自分でも信じられません。西川先生には、論文の内容は勿論ですが、論文執筆の作法?のようなものから問いを立て方まで、たくさんのご指導を頂きました。

 私はもともと、ゼミで2年次に取り組んだコロナのアンケートで連番の論文のうちの一つを書く予定でした。しかし、先生と議論していく中で、話の脱線もありつつ、もう一度アンケート作成を振り返ったときに、自分が実体験をもとに強い関心を抱き、思い入れのあった地域割についてもっと調査して論文にまとめるという道が見えてきました。そこで今回は地域割についてひたすら調査を行い、それをカテゴライズする、そして特徴を見出してみました。これまで、どんな論文を読んでも、どうしてこのような問いを立てられるのだろう、、と問いを立てることをとても難しいものと苦手意識をもっていたのですが、今回少し「面白いかも」と感じることができました。

 論文というのはいつまでも自分の名前とともに残り続けるものです。もしかしたら、ほとんど誰の目にも触れないかもしれません。しかし、一度、世の中に出すということは大きな責任を伴います。何度の調査を重ね、時間をかけて正しい情報か吟味をするということにも神経を使いました。自分が大学のレポートを書くことができるのは、このような膨大な知の蓄積があるからなのだと実感しました。

 今回の論文執筆で最も悩んだのは「まとめ」でした。調査をして面白いと思ったことからなぜそれが面白いのか、そこから何をいうことができるのか。ここまでの流れをそのように捉えたのか!なるほど!と驚かされる論文、しっかりとした根拠を持ちながら、読者の想像をこえる論文はたくさんあるのだと思います。鋭い見方、結論への運び方は学部2年のわたしにはあるわけもなく、西川先生のヒントに圧倒されるばかりでした。

 建築学会の論文は2枚で、そこに伝えたいことを盛り込むのはあまりに大変でした。調査をしていくなかで、どんどん調査をしたいことは増えていき、まだ私の地域割とのお付き合いは続きそうです。始めたからには、地域割はとことん調査をしたいと思います。

4月でゼミに所属してからちょうど1年になります。1年生の頃の生活も充実していましたが、ひとりのちからは足し算ですが、13人のゼミ活動は掛け算のようなもので、1年生のころには想像できないほど、充実した1年でした。ゼミ活動で得られたものはあげきれないですが、学問の世界にここまで触れ面白さ・深さを知ることができたのは自分にとってはとても大きいことでした。

 あらためて、論文を共に執筆しともに悩んでくれた3人の仲間と、論文執筆のきっかけをくれた13人のゼミ生、そしてなにより最後までなんとか導いてくださった西川先生ありがとうございました。(といっても、まだパワポ作成とドキドキの質疑応答が残っています。)

S.W