2022年3月30日

ゼミを振り返って(2期生その5)

よく、何かの活動が終わったり、引退するときに、楽しいことばかりだったとか、最高のメンバーに出会えて感謝とか、そういった言葉でまとめがちだけれど、そんなんでは語れないのが、西川ゼミ二期だったと私は思います。

 西川先生のゼミ説明会での「なによりもゼミを優先する人を求めています」という言葉、その尖り具合に面白いな、ここに決めたと思ったときからもう2年以上たってしまったと思うとすごく短かったなと感じます。

 自分より能力が高い人しかいない場所、自分が求めていた環境への少しの怖さと大きなワクワク、それがコロナで先が見えなくなった4月の私のないよりもの希望でした。先生から新学期そうそう届いた大量の文献、みんなはどんな反応をした?私は親から手渡された時ニヤニヤしてしまいました。今振り返るとそれがなによりも西川ゼミ生の証だったと思います笑

 西川ゼミにはいって身につけたこと技術面…Excel、きれいなPowerPoint、spss、Illustrator

 西川ゼミにはいってしったことば…数えきれない

 西川ゼミに入って変わったこと…時間感覚、地元愛着、地域の見方、旅行の仕方(その他たくさん)

 なんでもやりたくなり、あれもこれもとなりすぎる自分だけれど、私にとってこの2年間がなぜゼミ一色だったのかを振り返ると、個人的転機は、コロナのアンケート分析だったと思います。第一回のアンケートの要点整理をしなくてはならず、先生と数名での議論。当時はまだExcel分析しか知らず、そんなに高度な分析ではなかったでしょう。しかし、アンケート結果から何を見出すことができるのか、その議論を夜な夜なしたときに、単純集計ではわからない、数字の結果だけではわからない、分析をしたからこその発見がありました。その時は、ほぼ先生の誘導のような感じで、やっと見出せた要点でしたが、その時の驚き、いやもはや感動はいつまでも癖になるよろこびです。私がどうしてもどんなに忙しくてめげそうでも、西川ゼミにこだわった理由は、未知のあの感覚を忘れられなかったから、そしてゼミについていけばこの感覚に何度も出会い成長できる気がしたからだと思います。調査することでわかる確固たる事実。そこから何を導くのか。どのようにその結果を視るのか。論文などで、そんな研究者の深い論に驚かされてばかりで、何もかもが新鮮で。それが先生が話をしていた「知」を生み出すということだと思うのですが、その奥深さに少しだけ、触れることができました。そういった意味で、最初は難しすぎて何もわからなかった学会参加や建築学会論文への挑戦の機会を与えてくださった先生に感謝しています。そして、大学3年生までの一番のワクワク提供者だったということだと思います。なんだかずっと追いかけていたくなるそのワクワクを生み出す先生、そして右も左もわからない自分らにその面白さを常に伝えてくださったこと、それは大学のゼミ活動でしか得ることができないものだと確信をしています。

 議論も自分が見えていた景色の何倍も何百倍もの景色が数時間後には見えるという意味では、同じく、時間を忘れて何時間も議論できたのはこのメンバーみんなと共有する一生の財産だと考えています。きっと、何年後かも、議論モードに入ったら、みんな白熱、数時間できるんじゃないかと思います。

 その議論を支えた知識は、ここまでゼミをしていたら無意識のうちに蓄積されるもので、みんながもってくる事例、まちあるきで毎回得るたくさんの知識が着実に議論に反映され、そのすべてをともにしてきたゼミ生だからこその議論が展開されていた気がします。 

 みんなとやりきったことは大小様々あって、振り返ると何時間あっても足りません。時には議論でぶつかることがあったり、考え方の違いを素直に吐露することもあったり。けれど、このメンバーへの信頼は本当にすごくて、どんなハードなことでも、きっとこのメンバーならなんとかしちゃう、できちゃいそう、そんな絶対的安心感、そして自分が少しでも休んでいると置いていかれる感、常にエンジンをつけてフル回転にしてくれる感、私はこのメンバーでなければなし得なかったと心から思っています。みんな、それぞれ誰1人として同じ能力ではなくて、尖ったすごい力をもっていて、頼もしかった。

 2年間でやってきたこと、内輪で頑張ったねではなくて、2年間をしっかり力に変え、ここで止まらずに将来をよりよいものにしていこう。私にとっての青春?のゼミが終わり、抜け殻になってしまそう、まだみんなと一緒にって気持ちになってしまいそうだけれど、みんなに顔向けできるように頑張ります。西川ゼミはいつまでもみんなで高めあってこそ!ということで、甘えずに。

 ここまで一緒に歩んでくれたみんな、私たちにとてつもない時間と熱量をかけ指導をして共に走ってくれた先生ありがとうございました。西川先生が今日もいなくならず、西川ゼミが立教大学で続いていくことが嬉しいです。

 後輩たちに心から西川ゼミを推せるように、これからも頑張ります。